近年SIMフリーのスマホが徐々に増えており、ついにGalaxyシリーズからも登場したのは嬉しい限りです。キャリアを問わずに使えるメリットは大きく、2台目や3台目に使いたい人にも向いています。 本体カラーは、ディープグリーンとライトブルーの2色。本体は質感が良く、シックなデザインなので落ちついて使えるでしょう。ただし、ディスプレイのフチはやや太めで、ディスプレイガラスとボディの間に樹脂を挟んでいるので、上位モデルと比べると違いは感じられます。 ただし、スペックとして見劣りするというだけで、画面を見ても暗く感じることはありません。唯一、斜めから見たときの暗さは液晶ならではの欠点です。たとえば、手を高く掲げて写真を撮るようなケースでは画面がよく見えないでしょう。また、明るい夏の屋外での利用も、画像が見やすいとはいえません。購入して使い込んでしまえば、気にならない可能性も大きいのですが念のために注意しておきましょう。 リフレッシュレートは120Hzなので、指の動きへの追随もよく快適に利用できます。また、インカメラは水滴型の切り欠きになっています。パンチホールタイプに比べるとやや見劣りしますが、使い始めればさほど気にならないでしょう。 Galaxy M23 5Gは幅広い周波数帯に対応しています。NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで5Gとプラチナバンドに対応します。SIMトレーは3枚搭載できるタイプ。nanoSIMを2枚挿入でき、microSDカードも同時に利用できます。eSIMに対応していないのが惜しいところです。 現時点では、6GBのRAMでも十分快適に利用できますが、この機能により数年後でも安心して使えるでしょう。最上位モデルに比べると見劣りしますが、ベンチマークのスコアも十分。ヘビーなゲームをしない人は末永く快適に使えるはずです。この点が2万円台の格安モデルとの大きな違いとなります。 なお、指紋センサーは本体向かって右側面の電源ボタンと一体化しています。また、3.5mmステレオイヤホンジャックも搭載します。ただし、防水に非対応でおサイフケータイがないのはいただけません。 今回は、Pixel 6と比較してみました。価格帯が違いますが、Pixel 6も50MPの標準カメラと、12MPの超広角カメラという構成が似ています。どちらも美しく撮影できましたが、Pixelのほうが色が濃く鮮やかです。どちらが良いかは、好みの問題でしょう。個人的には、Pixelはやや鮮やかすぎると感じています。 超広角カメラはGalaxy M23 5Gのほうがワイドに撮影できますが、周辺部分がややにじみを感じました。他の写真も、どちらも十分なクオリティです。カメラにさほどこだわりがなく、スナップ写真を中心に撮影する人には、両モデルとも合格と感じるでしょう。色合いの差も必要なら簡単に調整可能です。 ただ、アプリはとても使いやすく、通話の録音などGalaxy独自の機能もしっかり利用できます。