この記事では、両者を5つのポイントから徹底比較。プライムビデオとネットフリックス、どちらに登録しようか迷っている人はぜひ参考にしてください。 それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。 動画のみを提供する他のサービスと比較すると、コストパフォーマンスの高さが際立ち、ここ数年は国内でもトップシェアを誇っています。 ただ、特典内の見放題で楽しめるのは「Prime対象作品」のみ。新作や人気作など、個別にレンタル・購入する作品も数多く含まれています。映画やアニメなど、特定のジャンルに特化した専門チャンネルが楽しめる「Prime Videoチャンネル」も、毎月のプライム会費とは別に定期購読をする必要があります。 世界190カ国で展開しており、2021年6月末の時点で全世界における会員数は2億920万人にまで膨れ上がっています。 料金プランは3つありますが、画質と同時視聴が可能なデバイス数が違うだけで、視聴できる作品は同じです。レンタルやセルはなく、すべてのコンテンツが見放題。サービス内容がわかりやすい点が大きな魅力です。 2021年11月10日現在、プレイできるゲームは次の5作品。Google Play・App Storeからゲームをダウンロードし、アプリ内課金や広告不要で楽しめます。
ストレンジャー・シングス: 1984 ストレンジャー・シングス3: ザ・ゲーム カードブラスト シューティング フープス ティーター
動画と合わせてさまざまなサービスが利用できるプライムビデオとは異なり、あくまで動画配信が軸のNetflixですが、今後の事業拡大の方向性には注目していきたいところです。 日本向けに作られたオリジナル番組のラインナップで特徴的なのは、ドラマと同じくらいバラエティやドキュメンタリーの比率が高いということ。「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」のように、シーズン9まで作られた長寿番組もあります。現地に根付いた作品、つまり日本人が好きそうなコンテンツに力を入れているという印象です。 ただ、プライムビデオのコンテンツは頻繁に入れ替わりがあるのも気になるところ。その分、最新ドラマの配信も比較的早く、いつも新しい作品選びが楽しめます。 また、「リミテッドシリーズ」と呼ばれる1シーズンのみのオリジナルドラマも増えています。6話から10話程度で完結し、シーズンを重ねるごとに間延びした展開になりがちな連続ドラマと違って、気軽に視聴できます。ヒット作も多数生まれており、Netflixの質の高いドラマを体験するのにぴったりです。 Netflixの作品は20以上の言語に翻訳され、世界190カ国に向けて配信されます。ローカルの地域の人にだけ通じればよいというのではなく、グローバルを意識した作品作りがNetflixの最大の強みです。 大学生や専門学校生であれば、通常会員の半額(月額プラン250円、年額プラン2450円)で利用できる「Prime Student」の登録も可能です。Netflixのような複数プランもなくシンプルで、作品によっては4K画質の動画も追加料金不要で楽しめます。 ベーシックプランはスマホの画面で一人で楽しむのに最適ですが、パソコンやテレビで見ると解像度的に物足りないと感じることが多いでしょう。家族別々で同時視聴したい場合や、パソコンやテレビで見るならスタンダードプラン以上がおすすめです。 プレミアムプランは最高2160pの4K画質になります。HD画質のスタンダードと比べて画質(解像度)が4倍も違うため、4K対応テレビなどで楽しむ人に向いています。 ブラウザ版では全件が、アプリ版では上位3件までのユーザーレビューが表示されます。3件では正直物足りませんが、作品の評価が気になる場合には参考になるでしょう。 また、連続ドラマなどで次のエピソードを自動で再生する「オートプレイ」機能もあります。次回予告も見たいときは飛ばされることが多いのですが、その場合は設定でオフにできます。 これは連続ドラマなどで次のエピソードがあるときに、見終わったエピソードを削除し、新しいエピソードを自動でダウンロードするもの。ダウンロードするエピソードの数も指定できるので、連続で一気見したい人にも最適です。自動削除をオンにしておけば、ストレージスペースを無駄に消費せずにすみます。 iOS版アプリはレンタルやセル作品を今のところ購入できませんが(Android版は可能)、パソコンやブラウザで支払いを済ませると、「マイアイテム」に自動で登録されます。 ちなみにブラウザ版では、作品を選んでいる際にプレビュー映像が流れますが、邪魔に感じることも多く、この機能もプロフィール画面で停止できます。 Netflixは、iOS版、Android版、Windows 10版のアプリが用意されています。アプリのないMacでも、ブラウザを利用すれば視聴可能です。ただし、4K再生するには、macOS 11.0 Big Sur以降や、Apple T2 セキュリティチップを搭載した2018年以降のMacが必要な点には注意が必要です。 このほか、グーグルのChromecastやアマゾンのFire TV Stick、Netflix対応機能付きスマートテレビ、家庭用ゲーム機など、さまざまな機器で楽しめます。 これらは別途料金が必要となりますが、多くのチャンネルには無料体験もあります。衛星放送やケーブルテレビを契約していなくても、他ジャンルの動画専門チャンネルを気軽に追加できるのがメリットです。 また、12歳以下の視聴に適したコンテンツのみを表示する、キッズプロフィールの設定も可能です。R15+、R18+といった刺激の強いコンテンツが非表示となるので、お子さんと一緒に使うなら専用のプロフィールを作っておくと安心でしょう。 子ども向けのプロフィールを作ることができ、5段階の視聴制限(ペアレンタルコントロール)が可能。さらに、各プロフィールごとに言語表示や字幕文字のフォーマットを変更したり、再生設定を個別にカスタマイズしたりすることもできます。プロフィール管理機能は、Netflixに軍配が上がると言ってもいいかもしれません。 国内シェアNo.1のプライムビデオは、動画だけにとどまらないコストパフォーマンスの高さが何よりの魅力です。有料コンテンツもありますが、見放題のプライム対象作品も比較的新しいものが多く、何よりオリジナルコンテンツが見放題の範囲内で視聴できるのが魅力です。 一方のNetflixは、他では観ることのできない高品質なオリジナル作品が目玉です。日々投下される新コンテンツは、ドラマや映画にとどまらず、リアリティ番組からドキュメンタリーまで知的好奇心をくすぐるものばかり。どのプランを選択しても月額料金が特別安いわけではありませんが、納得できるかどうかといった観点から考えれば決してハイコストではないでしょう。 動画配信サービスは1つに限定する必要がありません。配信しているコンテンツはサービスにより異なるので、プライムビデオとNetflixのどちらか一方に絞るのではなく、必要に応じていろいろなプラットフォームを楽しむ選択肢も現実的です。