このとき、焦ってやみくもにデータを消してもストレージの使用容量はなかなか減りません。消すべきデータと残すべきデータを見極め、効果の高い方法に絞って実行するべきです。 本記事では、筆者が実際に内部ストレージ使用率を98%から64%まで減らしたときにやった作業を中心に、空き容量を増やす施策をまとめました。 端末の「設定」を開いて「ストレージ」や「デバイスケア」の項目から、もしくは「ファイル」アプリなどから内部ストレージの詳細を表示させます。 なお、スマホをストレスなく動作させるために必要な空き容量は、一般的に10%から20%くらいと言われています。余裕を持って、70%くらいになるまでストレージ使用率を減らすといいかもしれません。 「定期的に不要データを探して削除する」といった面倒な作業から解放されるうえ、大きなデータも気にせず保存できるようになるでしょう。 ちなみに、SDカードに移行したデータは標準の写真アプリやファイルアプリ、動画/音楽再生アプリなどからいつでも閲覧・共有できます。使い勝手は、内部ストレージに保存している状態とほぼ変わりません。 おすすめの商品は、Transcend(トランセンド)300Sシリーズです。抜群の安さでありながら、耐久性・スピードも申し分ありません。64GBもしくは128GBあれば、端末のメディアファイルをまるごと移行させられるはずです。 SDカードの選び方についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。 特にGoogleフォトはAndroidスマホとの親和性が高く、バックアップ済みの写真を自動的に端末から削除して空き容量を確保する便利な機能が搭載されています。 容量が足りない場合は、いらないファイルを選別して削除する、追加でGoogle Oneの容量を購入する、といった対応が必要です。手元にパソコンがあるなら、写真や動画を退避させておくのもよいでしょう。 ちなみに、アプリのインストール履歴はすべてGoogle Playストアに記録されるので、必要なときにいつでもインストールし直せます。 これらのデータは自動的に整理されないので、知らない間に数GB単位まで膨れ上がっているケースが少なくありません。実際、筆者の「Google」アプリのユーザーデータは3.45GBにも達していました。削除すれば、かなりの空き容量を稼げる可能性があります。 ちなみに、データをすべて消去を押すとアプリ自体は初期設定(ログアウト状態)に戻りますが、再びGoogleアカウントでログインすればほとんど元通りに復元できます。お気に入りやコレクション、ブックマーク、設定などはGoogleアカウント(クラウド)に保存される仕組みなので、大きな問題は発生しないと考えてよいでしょう。 ちなみに、Netflixに装備されている「スマートダウンロード」機能を活用すれば、同シリーズ内の視聴済み動画の削除と次エピソードのダウンロードが自動的におこなわれるため、無駄がなくて安心です。 また、Android 8以降のスマホであれば不要なキャッシュを自動で削除されるので、ユーザーが過剰に気にする必要はないかもしれません。 これらのアプリは、再生したコンテンツのデータをキャッシュとして記録することで、再び同じコンテンツを再生したときのデータ通信量を節約する仕組みになっています。 動画や音楽は一つひとつのキャッシュデータの量が大きいため、すぐ数GBクラスに達してしまう傾向にあるのです。非常に有益な機能ですが、空き容量に余裕がないときは気をつけましょう。 一部のクリーナーアプリは過去に不正アクセスやマルウェアなどの被害を引き起こしたことがあるほか、機種やOSバージョンによって正常に動かない可能性があるからです。このようなリスクを負ってまで一括削除をしても、期待したほどのストレージ節約効果は得られないでしょう。 ただ、バックアップの取得から初期化し、セットアップ・復元までおこなう場合、そこそこ手間がかかります。「深刻な容量不足に陥っている」「何をしても効果がない」といった状況でなければ、ここまでする必要はないかもしれません。
Android 5
November 24, 2022 · 1 min · 22 words · Stefanie Hanford