一部のAndroidスマホでは、モバイルデータ通信が一定の上限に達した際に、警告文を表示したりモバイルデータ通信を一時的に無効にしたりする設定が可能です。使用量に上限を設定することで、データ通信の使い過ぎ防止・節約にもつながります。 本記事では、Androidスマートフォンでモバイルデータ通信量の上限・警告を設定する方法について解説します。
モバイルデータ通信の使用量に警告・上限を設定するメリット
モバイルデータ通信の使用量設定は、モバイルデータ通信の使い過ぎ防止を主な目的とした機能で、ユーザー自身で1カ月あたりのデータ通信量の上限を決めることができます。 「データ通信量が少ないプランを契約しているため速度制限に引っかからないようにしたい」「データ通信量に制限があるプランだから使い過ぎないようにしたい」といったケースで役に立つでしょう。 設定できる項目は以下の2通りです。
左:設定したデータ警告の通信量に達した際の警告文右:設定したデータ上限に達するとモバイルデータ通信が一時停止する 自身で設定したモバイルデータ通信量に達すると、上のようなメッセージが表示されます。 データ警告を設定した場合、あくまで使用量が設定値に達したことをユーザーに知らせてくれるだけなので、警告文が表示された後も変わらずモバイルデータ通信は可能です。
一方、データ上限を設定してユーザーが設定したデータ通信量に達すると、端末の設定上、モバイルデータ通信が無効になるためインターネット接続ができなくなります。とはいえ、モバイルデータ通信のサービスが使えなくなったわけではないため、データ上限の設定を解除すれば再びモバイルデータ通信を利用できます。 なお、データ上限に達した場合でもインターネット回線を制限するだけであり、通話やSMSの送受信は可能です。また、Wi-Fi環境下でのモバイルデータ通信は制限の対象外です。
Androidスマホのデータ使用量に警告・上限を設定する方法
Androidスマホでデータ警告およびデータ上限を設定する方法を解説します。基本的にPixel 3a(Android10)の設定画面をベースに解説しているため、一部端末では設定の項目名や操作手順が異なる場合があります。
データ警告を設定する
端末の「設定」から、[ネットワークとインターネット]→[モバイルネットワーク](Xperia 5の場合は[データ使用])→[データの警告と制限]の順で進みます。
[データ警告を設定]をタップしてオンにすれば、データ警告の設定は完了です。
左:データ警告の設定がオンの状態で[データ警告]をタップ右:データ使用量を設定する Pixel 3a(Android 10)では、デフォルトで2GBに達すると警告文が表示されるようになっています。 警告文が表示されるデータ通信量を変更する場合は[データ警告]をタップし、任意のデータ通信量の数値を入力して[設定]をタップしましょう。 データ警告を解除したい場合は、[データ警告の設定]をオフにするだけです。
データ上限を設定する
データ警告と同様に、端末の「設定」から[ネットワークとインターネット]→[モバイルネットワーク](Xperia 5の場合は[データ使用])→[データの警告と制限]の順で進みます。
[データ上限]をタップしてオンにし、確認画面で[OK]をタップすればデータ上限の設定は完了です。
左:データ上限の設定がオンの状態で[データ上限]をタップ右:データ使用量の上限を設定する Pixel 3a(Android 10)では、デフォルトで5GBに達するとモバイルデータ通信が無効になるようになっています。 データ通信量の上限を変更する場合は[データ上限]をタップし、任意のデータ通信量の数値を入力して[設定]をタップしましょう。 データ上限を解除したい場合は、[データ上限の設定]をオフにするだけです。
データ使用量のリセット日を設定する
モバイルデータ通信量は1カ月間の使用量が計測されており、毎月そのカウントをリセットする日をユーザー自身で決めることができます。自分の契約プランなどに応じて設定すると便利です。
リセット日を毎月27日に設定した場合 リセット日を設定するには、「データの警告と制限」の画面で[アプリのデータ使用量のサイクル]をタップし、日付を決めて[設定]をタップするだけです。 データ通信量のデータ上限を設定すると、モバイルネットワークの画面で残りのデータ通信量を確認できます。あとどのくらいのデータ通信をおこなうと上限に達するかがわかるので、利用の目安にしましょう。