そこで本記事では、それぞれのサービスが本家の「dアニメストア」とどう違うのか、また本家ではなくあえて「dアニメストアfor Prime Video」(以下for Prime Video)や「dアニメストア ニコニコ支店」(以下ニコニコ支店)を選ぶメリットはあるのかについて解説します。

作品数や画質など基本スペックを本家「dアニメストア」と比較

重要な違いは、提供される作品数がどちらも本家より少なくなってしまうところです。本家以外のサービスを契約するうえで一番ネックになるのが、この作品数の違いでしょう。 ストリーミング時の最高画質はというと、3つともさほど変わりません。ただニコニコ支店では、プレミアム会員でない限りアクセス状況次第で低ビットレートでの視聴となってしまうケースもあります。 ※dアニメストア for Prime VideoのAndroid版は機種によりUHD/HDR/HDでの視聴も可能 決済方法は、本家よりもほか2つのほうが豊富です。ドコモ以外のキャリア決済にも対応しているので、契約できる人の幅は広がるでしょう。 対応端末の面では、ゲーム機に対応しているfor Prime Videoは本家よりも優秀。対してニコニコ支店は、本家よりも対応端末が少なく、ゲーム機はおろかTVでも視聴できません。

「dアニメストア for Prime Video」とは?

「dアニメストア for Prime Video」のメリット

複数端末での同時視聴は本家・ニコニコ支店ともに対応していないので、この点だけでfor Prime Videoを選択する人もいるでしょう。 また、本家では再生画面の右下に半透明のロゴマークが表示されますが、for Prime Videoではなにも表示されません。このロゴマークが気になる人には、見逃せない"違い"の一つです。 決済方法はau、ドコモのキャリア決済のほか、amazonギフト券での支払いにも対応しています。

dアニメストア for Prime Videoのデメリット

金額や画質、機能面でもあまり差はありませんが、やはり気になるのはコンテンツ数の少なさ。本家の約2800作品に対して、for Prime Videoは約1800作品。 もしプレイステーションやNintendo Wii Uなど、ゲーム機での視聴にこだわらないのであれば、コンテンツ数が多い本家のほうがより楽しめるでしょう。

「dアニメストア ニコニコ支店」とは?

ニコニコ支店は、ドワンゴが運営する動画共有サービス「niconico」にある有料チャンネルのひとつです。niconicoの一般会員(無料)またはプレミアム会員(有料)のどちらかに登録し、別途月額400円を支払うことで約2000作品を見放題で利用できます。

dアニメストア ニコニコ支店のメリット

なんといってもニコニコ支店最大の特長は、ニコニコ動画特有のコメント機能。視聴者が書き込んだコメントが、アニメの場面ごとに流れて共有されます。以前からのニコニコ動画ファンにとっては、アニメ見放題で、かつコメントの書き込みや閲覧ができるのは魅力的です。 2018年5月からは、ニコニコアニメチャンネル内にある同じ作品・話数の動画コメントがニコニコ支店の動画に引用表示されるようになり、より多くのコメントが流れるようになりました。 また、リアルタイムで配信されるアニメ関連の映像を視聴しながら、コメントやアンケートで盛り上がれる「チャンネル生放送」もニコニコならではの機能です。そのほか、月々の支払いが携帯大手3社すべてのキャリア決済に対応しているのも嬉しいポイント。

dアニメストア ニコニコ支店のデメリット

あくまでニコニコ動画内のチャンネルの1つなので、プレミアム会員にならない限りエコノミーモードなどの不便な点はそのまま引き継がれることになります。 また、ニコニコ動画自体がスマホ・タブレット・PCで楽しむことを想定されたサービスのため、テレビでの視聴はできません。テレビでの視聴がメインのユーザーは注意が必要です。 個人的には、コメント機能付きという独自性以上に、画質や作品数、また対応端末の少なさといった機能面でのデメリットが気になります。