京セラ製の「DIGNO R 202K」は、世界最軽量94gの防水スマートフォン。4.3インチディスプレイに幅は60mmと片手で使えるコンパクトさに加え、定番機能などもそつなく備えたミッドレンジモデルとなっている。

とにかく軽くてコンパクト、幅広いユーザー向け

「HONEY BEE」ブランドをソフトバンク向けに展開してきた京セラだが、今回は「DIGNO」ブランドを投入。防水対応スマホとして世界最軽量という本体重量94gを手にした感想は“とにかく軽い”。発表会場でも風船の紐につながれた「DIGNO R 202K」が展示され、飛ばせるほどの軽さとアピール。実際、それも大げさと思えぬほどのインパクトだ。 ディスプレイは4.3インチのHD液晶(1280×720ピクセル)を搭載しながらも、持ちやすさを追求し幅60mmに抑えられている。説明員によれば、ある調査では幅60mmがユーザーにとって最も持ちやすいという結果が出ているという。背面端はマットな加工が施されており、ツルっと手から滑り落ちにくく工夫されている。 プロセッサは1.5GHzのQualcomm Snapdragon S4 MSM8960 デュアルコア。メインカメラは810万画素のCMOS、インカメラは32万画素のCMOSとなっている。通信はAXGP方式のSoftBank 4Gに対応し、下り最大76Mbpsの通信が可能だ。 京セラオリジナルの「スマートソニックレシーバー」も搭載。ディスプレイ全体が振動して音を伝える技術で、受話口がないため耳に当てる位置を気にせず通話ができるほか、耳を押し当てることで騒音を遮断し相手の声をクリアに聞くことができる。 また、ホーム(画面)には「シンプルメニュー」「エントリーホーム」を利用できる。メニューボタンをタップして一覧表示される画面では、主要機能をフィーチャーフォンのメニューに似たUIで表示する(あえて左右にスワイプされない)。 さらにロックスクリーンでは、画面のどこに触れてもロック解除が可能。こうした機能は、フィーチャーフォンから初めて乗り換えるユーザーなど、幅広い利用者層を想定して用意されているという。

バッテリーは1,800mAhながら、アプリの利用状況を判別して不要な通信を停止する「オート通信制御」、電池の消耗を軽減する設定が行える「省電力ナビ」なども備え、長時間の利用にも耐えうる機能も備える。 OSはAndroid 4.2を搭載し、RAMは1.5GB、内蔵ストレージは16GB。そのほか、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、防水・防塵、テザリングなどに対応するが、NFC、フルセグには非対応となる。 サイズは約60×122×10.4mm、カラーはターコイズグリーン、ピンク、ブラック、ホワイトの4色展開。発売は2013年7月中旬以降の予定だ。

DIGNO R 202Kを動画でチェック

大画面スマホ全盛のなか、軽さはもちろんサイズ、握りやすさなど、女性でも片手でらくらく操作できる非常にコンパクトなモデル。一連のスタンダードな機能を備え、初スマホユーザーもエントリーしやすい操作性を実現している。 細かい点では、ロック解除の際に、指をスライドさせる方向によってカメラなどを直接起動することができる点が便利。起動させるアプリの種類も変更可能で、ロックスクリーンのカスタマイズ性が高いのもユニークだった。