電話番号やFacebookを利用した引き継ぎよりも簡単なので、iPhone同士で機種変更する際にはぜひ活用してほしい方法です。そこで本記事では、Apple ID連携でLINEアカウントを引き継ぐ方法について、メリット・デメリットを踏まえながら詳しく解説します。 App Storeでアプリをダウンロードするときとほとんど変わらない流れで、LINEアカウントを引き継げます。電話番号経由やFacebook連携での引き継ぎと比べても、かなりスムーズでしょう。 そのため、SMS・通話機能を持たない「データ通信専用」の格安SIM/スマホにもLINEアカウントを引き継ぐことが可能です。もちろん、移行できるデータや復元可能なコンテンツは、電話番号による引き継ぎの場合と違いはありません。 なお、Apple ID連携を利用できるのは、あくまでLINEアカウントの引き継ぎ時のみ。新規登録する際は、電話番号認証が必須なので注意してください。 もし端末の故障や紛失などのトラブルで【1】の準備ができていない状況だと、Apple ID連携でLINEアカウントを引き継ぐことはできません。一方、【2】の項目は事前に設定できていなくても、なんとか引き継げる可能性は残されています。 詳しくは後述の「アカウント引き継ぎを続けるためには?画面に切り替わった場合」を確認してください。 本記事では、機種変更「前」に旧端末でおこなう作業と、機種変更「後」に新端末でおこなう作業の2つに分けて手順を解説します。一つひとつ確実に実行・チェックしていきましょう。 この「2ファクタ認証」がオンになっていない端末では「Appleでサインイン」機能は利用できません。 なお、Apple IDでiPhone(iCloud)にサインインしていない状態でも、Apple IDとパスワードを入力して2ファクタ認証を突破すれば、LINEアプリとの連携が可能です。 一方、トーク履歴は端末のLINEアプリ内に保存される仕組みです。そのため、機種変更後の端末で元通りに復元させるには、事前に旧端末でバックアップ作業をおこなわなければなりません。 大切な写真・動画は端末にダウンロードしておくか、LINEのストレージ機能「Keep(キープ)」に保存しておくと安心でしょう。 ただ、動画は5分以内のものしか保存できないほか、50MBを超えるファイルは保存期間が30日間に制限されます。容量の大きいファイルの取り扱いには注意が必要です。 オンにした状態ではアカウント乗っ取りの危険性を高めるため、設定をオンにしてからなるべく早く引き継ぎを完了させてください(36時間経過すると自動でオフに切り替わります)。早まってオンにしてしまったなら、オフに切り替えればOKです。 旧端末でLINEアカウントとApple IDが正常に連携されていれば、Apple IDに紐づけたLINEアカウントが割り出されます。「○○としてログイン」と表示されたアイコンとアカウント名に間違いがなければ、ログインをタップしてください。 なお、もし「アカウント引き継ぎを続けるためには?」画面に切り替わった場合は以下を参考に対処してください。
前述した手順で旧端末の「アカウントを引き継ぐ」ボタンをオンに切り替えた上で続行ボタンを押す 引き継ぎ認証番号を受け取るボタンをタップし、電話番号宛にSMSで届く認証番号を入力 引き継ぎ認証番号を受け取るボタンをタップし、LINEのトークに届く認証番号を入力
ただ、初めてPC版・iPad版LINEにログインする人と、LINEの「ログイン許可設定」がオフになっている人はこの方法は使えません。こうなると、自力でのLINEのアカウント引き継ぎはかなり難しいと言わざるを得ませんが、LINEに問い合わせればサポートしてもらえる可能性もあります。以下のフォームからLINEに連絡してみましょう。 メッセージにあるように、続行を押した時点でLINEアカウントは新しい端末に引き継ぎ済み(ログイン完了)という扱いになり、以前使っていた端末のLINEアプリが初期化されます。 万が一、トーク履歴のバックアップを取り忘れていた場合は、続行を押す前に旧端末でLINEアプリでトーク履歴のバックアップを取得してください(方法は前述)。 バックアップが正常におこなわれていれば「前回のバックアップ:」の項目に当日の日付と時間が記載されているはずです。確認できたら、トーク履歴を復元をタップしましょう。これで、新端末へのトーク履歴の引き継ぎは完了です。 「バックアップしたトーク履歴が見つかりません」などのエラーが表示された場合は、以下の記事を参考に対処してください。 なお、スタンプや絵文字、着せかえなどのコンテンツデータは再ダウンロード作業が必要です。また、LINEの通知設定は引き継がれません。必要に応じて設定を変更してください。