本記事では、スマートフォン(携帯電話)用にSDカードを買うかどうか迷っている人向けに、SDカードとはどんな役割を果たしてくれるのか、メリット・デメリットを解説します。SDカードとクラウドストレージの比較結果なども参考に、自分にとってSDカードが必要なのか判断しましょう。 スマホで利用できるのはサイズの小さい「microSDカード」です。一方、パソコンやデジカメ向けは、大きいサイズのSDカードが主流となっています。 とはいえ、一度くらいデータを削除しても、スマホを利用するうちにまた自然と埋まってきてしまいます。結局はイタチごっこが続くのです。 SDカードに対応するスマホでは、カメラで撮影した写真・動画の保存先をSDカードに指定できます。内部ストレージに写真・動画が蓄積されなくなるので、容量不足を未然に防ぐという点では非常に役立つでしょう。 このほか、各種データのバックアップ先としてSDカードを使うこともできるので、機種変更時などにも有用です。 一方、青枠で囲った「システム」や「アプリ」「(アプリの)ゲーム」といったデータは、ほとんどのAndroidスマホでSDカードに移行・保存できません。2022年現在、標準で対応しているのはGalaxyシリーズやmotorolaシリーズなど一部の機種だけとなっています(後述)。 たとえば「Google Pixel」シリーズは、どの機種も一律でSDカードスロットを搭載していません。 上の画像はAndroidスマホ用のSDカードリーダーですが、iPhone専用のタイプも存在します。以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。 「iPhone用SDカードリーダー」格安品と純正品を比較、両方買って品質・性能を詳しくレビュー たとえば、画像・動画なら標準の「写真」アプリや「Googleフォト」アプリで見ることができますし、音楽なら「YouTube Music」アプリなどで再生可能です。 クラウドストレージはその特性上、一度容量を増やすと途中で解約するのは難しくなります。毎年2500円を半永久的に支払い続けることを考えれば、SDカードのほうがコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。 一方、SDカードは8GB〜1TBまで8タイプが販売されています。個人のニーズに合わせて過不足なく適切な容量を選択できるので、無駄にコストがかかってしまうこともありません。 しかし「バックアップ」とは、あくまでデータを「コピー」する行為であって、スマホ本体(内部ストレージ)からそのデータが消えるわけではありません。内部ストレージの空き容量を増やしたい場合は、別途スマホを操作して対象のデータを消す必要があるのです。 水没や衝撃などでスマホが壊れてしまった場合、内蔵されているSDカードも一緒に壊れてしまう恐れがあります。また、スマホをなくしたり盗難に遭ったりした際は、大切な写真や動画を失ってしまうのはもちろん、悪意のある第三者にSDカードを抜かれてしまうかもしれません。 Googleフォトにアップしたデータは運営側のサーバーに保存されているので、スマホ本体に故障や紛失などのトラブルがあったとしてもデータ自体は失われません。自らの手で削除するか、サーバーに致命的なトラブルでも発生しない限り、保存中のデータが消えてしまうことはないのです。 スマホからSDカードを取り出す際は、マウントを解除したり、スマホ本体の電源をオフにしたりさまざまな事前準備が必要です(故障対策のため)。加えて、SDカードスロットを引き出すのにSIMピンなどの専用器具が必要な機種もあります。 パソコンやデジカメに装着したSDカードを抜き挿しするのとは勝手が全然違うというわけです。 また、SDカードを他のデバイスに挿し込む時に、静電気などで思いがけない故障を引き起こすことも考えられます。 IDやパスワードを入力してログインすれば手軽に保存データにアクセスできるので、パソコンやタブレット、他のスマホとのデータ共有に便利です。共有する際にデータが破損する心配もありません。 十分な容量を備えているので、一般的なスマホの利用範囲であれば大抵の用途において不足することはないでしょう。なお、ここ5〜6年以内に発売されたSDカードスロット内蔵のAndroidスマホであれば、ほぼすべての機種で利用できます。 高性能カメラを内蔵するスマホはより多くの保存容量を必要とするので、内部ストレージだけではすぐにいっぱいになってしまう可能性があります。 また、Googleフォトに比べてかかるコストを抑えられるのもポイント。256GBで4000円台、512GBでも1万円以下で手に入るので、費用を抑えつつ大容量を保存したい人にも最適です。 搭載されている内部ストレージの容量がそもそも少ない(64GBタイプ)の人は、SDカードで保存スペースを増設してあげるのがおすすめです。 一方で、クラウドサービスにデータを預けるということは、提供元にデータの生殺与奪の権を握られているとも捉えられます。サービスの変更や廃止、料金の改定などの可能性もあります。 たとえ紛失や故障のリスクがあったとしても、「大切なデータは自分の手元で管理しておきたい」「他人に預けるのに抵抗がある」という人はSDカードのほうが向いているかもしれません。 AndroidスマホでアプリをSDカードに移動する方法と注意点
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November 23, 2022 · 1 min · 28 words · Susan Richards