新しく登場したのは「PowerCore 10000PD」で、価格は4599円とちょっと高価なモデルですが、最新の充電規格に対応しスマホに急速充電が可能。またコンパクトなボディながら、2台の機器に同時に充電できるなど見所豊富です。 Ankerの最新おすすめモバイルバッテリー・充電器まとめ、用途に応じた選び方も

世界最小・最軽量クラスのコンパクトモデル

そもそもPDに対応したバッテリーを使うと、スマホやパソコンに急速充電ができます。ただし、出力によって充電できる機器が変わってきます。PowerCore 10000PDは18Wの出力が可能で、基本的にはスマホの充電に向いています。パソコンも機種によっては充電可能ですが、充電速度はイマイチですし、容量も物足りません。 スマホの充電規格にはいろいろな種類がありますが、徐々にPDが主流になりつつあります。PDで充電するためには、対応するスマホとバッテリーをUSB-C端子を搭載するケーブルでつなぎます。両端子がUSB-Cになっているタイプを使います。 実はiPhone XSなどiPhoneの新モデルも実質的にPDに対応しています。ただしiPhoneの場合は、USB-C×Lightning端子のケーブルを利用します。Appleの純正品に加え、Ankerやエレコムから対応ケーブルが発売されています。iPhoneをPDで充電すると、30分で50%の充電ができます。

PowerCore 10000PDはコンパクトなPD対応バッテリー

iPhone XS Maxなどへの急速充電も可能

ケーブルとケースが付属

ケーブルはUSB-C×USB-Cだ

2台に同時充電も可能

PowerCore 10000PDにはUSB-C、USBと2つのポートが搭載されています。ケーブルを2本挿して2台のデバイスに同時に充電可能です。2ポート合計で28Wの充電ができるのが魅力です。 10000mAhの容量はスマホには最適で、iPhone XSなら3回充電可能となっています。iPhone XS MaxとGalaxy S9などを2台持ちしているケースでも、ほぼ両方をフル充電できるでしょう。

下のPowerCore 10000PDは2ポートで、2台のデバイスに同時充電できる またUSB-C端子は、PowerCore 10000PD自身の充電にも利用できます。その場合、PD対応の充電器を使うと、約3.5時間でフル充電できます。本体にはインジケーターが付いていて残量の目安がわかります。 またボタンを長押しすると、インジケーターの1つがグリーンに光り、低電流モードに切り替わります。この状態では、イヤホンなど電流が少ないほうが好ましいデバイスに対して安全に充電できます。

インジケーターでバッテリー残量の目安がわかる。また低電流モードも利用できる

PD非対応バッテリーに比べるとサイズはやや大きめ

PowerCore 10000PDは、PD対応のバッテリーとしてはとてもコンパクトです。これより小さなモデルは数えるほどしかありません。ただし、PDに対応しないバッテリーと比べるとやや大きくなります。また価格も若干高価なので、急速充電が目的の人におすすめします。 充電をそう急がないなら、安価で小さなPDに非対応のバッテリーを選ぶのが正解です。ただ、iPad Proなど容量の大きなデバイスは充電時間も長くなるので、PD対応のバッテリーがおすすめです。また、パソコンにも時間か掛かりますが充電できる可能性があります。いざというときに使えるメリットも見逃せません。 どれがおすすめ?「モバイルバッテリー」利用デバイスごとの選び方【スマホ/iPhone/パソコン/急速充電など】

上からPowerCore 10000PD、Anker PowerCore 10000 Redux(3299円)、PowerCore Speed10000 with QuickCharge 3.0(販売終了)

PowerCore 10000PDはカタログ値で192グラム

Anker PowerCore 10000 Reduxは184グラムと少々軽い 構成・文:戸田覚 編集:アプリオ編集部